映画『四十二番街』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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1933年6月10日に公開された映画『四十二番街』。

この記事では、映画『四十二番街』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『四十二番街』の予告編

「四十二番街」はブロードウェイ・ミュージカルの裏側を描いた映画です。

脚本家のジュリアン、そして200名にも及ぶダンサーやスタッフたちがブロードウェイでの成功を夢見て猛レッスンに励む姿が描かれます。

彼らは、スポンサーとの対立やダンサー同士のいがみあい、主役の交代などさまざまなトラブルを経てついに本番へと漕ぎ着けます。

映画『四十二番街』のあらすじ(ネタバレなし)

新作ミュージカル「プリティ・ガール」に全てを賭けた演出家のジュリアンはこの作品を”遺作”にすると意気込んでいました。

主演女優はスポンサーのお気に入り・ドロシー。スタッフ一同、スポンサーのご機嫌を損ねまいとおっかなびっくりという感じです。

刻々と本番が近づく中、連日徹夜のハードなリハーサルが続いていましたが、本番前日に主役のドロシーが足を骨折してしまいます。

主役が不在のため、一時は開演を断念したジュリアンたちでしたが、苦肉の策として急遽全くの新人ペギーを主役に抜擢するのでした。

そしていよいよ「プリティ・ガール」初日の幕開けを迎えます。猛特訓の甲斐あって舞台は大成功。ペギーは一躍スターとなります。

映画『四十二番街』の解説

ミュージカルの舞台裏を描いた作品は多いですが、「四十二番街」は1933年に公開された映画の中でも最も高い収益を上げ、成功した作品と言われています。

特に話題になったのは圧倒的な迫力のレビュー・シーンです。

ダンサーを真上から写す万華鏡的な映像は、振り付けを担当したバスビー・バークリーにちなんで「バークリー・ショット」と名付けられ、その後の多くの作品で使われています。

「四十二番街」は第6回アカデミー賞においては作品賞と音響(録音)賞にノミネートされ、アメリカの映画団体AFIが選んだ「ミュージカル映画ベスト」では13位にランクインしました。

映画『四十二番街』のみどころ

新作の構想、脚本作りからスポンサー探し、オーディション、リハーサルを経て本番に至るミュージカル制作の過程が手に取るように判ります。

この「四十二番街」は人間ドラマという側面が色濃く現れていますが、実際のショウの場面もふんだんに登場します。

しかも、そのショウの場面は圧巻。これぞ「ブロードウェイ・ミュージカル」と言っても過言ではない、黄金期のミュージカルです。

ステージ上で踊るダンサーたちを真上から撮った万華鏡のような映像。そして、ダンサーたちの足元から上を見上げるようなカメラアングル。

斬新な撮影方法は制作から90年経った現在でも実に新鮮に感じられます。

映画『四十二番街』の感想

ミュージカルや劇団の内情というものは洋の東西、そして時代を問わず変わらないものなのですね。

お互い足を引っ張り合い、熾烈なオーディションを勝ち抜いて主役を取るためには、スポンサーに媚びることも厭わない強い意志を感じます。

しかし、やっとの思いで勝ち取った主役の座をペギーに譲るシーンのドロシーの爽やかな笑顔にはホッとしてしまいました。

映画『四十二番街』の登場人物・キャスト

ジュリアン・マーシ:ワーナー・バクスター
ドロシー・ブルックス:ビーブ・ダニエルズ
パット・デニング:ジョージ・ブレント
ペギー・ソーヤ:ルビー・キラー
アブナー・ディロン:ガイ・キビー
ローレイン・フレミング:ウナ・マーケル
アン・ローウェル:ジンジャー・ロジャース

映画『四十二番街』のスタッフ

監督:ロイド・ベーコン
製作:ダリル・F・ザナック
脚本:ライアン・ジェームズ ジェイムズ・シーモア
振り付け:バスビー・バークリー
作詞:アル・デュービン
作曲:ハリー・ウォーレ

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