1989年1月28日に公開された映画『ゼイリブ』。
この記事では、映画『ゼイリブ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ゼイリブ』の予告編
主人公は仕事を探しに街に流れ着いた肉体労働者のネイダです。
ある日、教会で不思議なサングラスを発見します。そのサングラスをかけると、普段見えないものが見えてきます。
人間に成りすましている侵略者の姿や、人間を操っている洗脳標識などが見えてきます。
この事実を知った主人公のネイダは、侵略者と戦うことになります。
映画『ゼイリブ』のあらすじ(ネタバレなし)
貧富の差が激しい世の中で、失業者が大勢いました。主人公のナダは、流れ者の肉体労働者で、とある都市にたどり着きます。
職場の知り合いで、フランクという男性に教えられて教会が所有する空き地に設けられた場所で生活を始めます。
そこに住む人々の娯楽は一台のテレビだけだったのですが、そのテレビが電波ジャックされることが悩みでした。
ナダは、ある時、隠されていた段ボールの中からサングラスを見つけ、何気なくそのサングラスをかけて街に出てみると、人間に擬態したエイリアンやおかしな看板が見えるようになりました。
サングラスを見つけたことをきっかけに、仲間と共に敵と戦うことになります。
映画『ゼイリブ』の解説
この作品は、1988年11月4日にアメリカで公開されたSFアクション映画です。
カルト的な人気を誇るSFスリラーで人気プロレスラーだったロディ・パイパーが主人公を演じています。
プロレス好きだった監督が脚本を執筆後にロディ・パイパーを主役に起用することを提案しました。
日本での公開は、1989年1月28日です。上映時間は96分となっています。
SFとホラーの形をとった風刺作品となっています。
原作での「They」は、「魅惑者」と呼ばれています。原作とは違い、映画の中ではエイリアンの存在に主人公が気付く瞬間は「サングラスをかけること」という風に変更されています。
映画『ゼイリブ』のみどころ
人間界にやってきたエイリアンの話で、SF映画のように思えますが、実はその当時の社会に対する監督の思いが詰まっている映画だという部分が、見ていて面白い部分です。
普段、普通に生活をしているのに、サングラスをかけることで全く違う様子になり、骸骨のような人や、エイリアンなど、まるで違う世界になります。
メディアを使って地球人を洗脳している存在など、すごい見た目でインパクトが強いのですが、うまく世の中を表現されていて、考えさせられる部分が多くありました。
また、主人公はプロレスラーであるロディ・パイパーが起用されていることもあり、その鍛え上げられた体や、作品中に殴り合いのシーンなどは、とても迫力があり、見どころです。
映画『ゼイリブ』の感想
面白いSF映画かと思いきや、世の中に対する作り手の考えがとても伝わってくる作品で、自分の生活も考えさせられるものになりました。
メディアに踊らされて生活をしている自分や、消費する時代ということで、今の自分はサングラスをかけるとどんなふうに見えるのだろうと、想像したりしました。
映画『ゼイリブ』の登場人物・キャスト
フランク:キース・デイヴィッド
ホリー:メグ・フォスター
浮浪者:ジョージ・バック・フラワー
ギルバート:ピーター・ジェイソン
映画『ゼイリブ』のスタッフ
監督: ジョン・カーペンター
製作: ラリー・フランコ
製作総指揮: シェップ・ゴードン アンドレ・ブレイ
原作: レイ・ネルソン
脚本: フランク・アーミテイジ (ジョン・カーペンター)
撮影: ゲイリー・B・キッブ
音楽: ジョン・カーペンター アラン・ハワース