映画『イタリア旅行』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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1988年12月9日に公開された映画『イタリア旅行』。

この記事では、映画『イタリア旅行』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『イタリア旅行』の予告編

夫婦仲が決して良好ではない男女が車でイタリアのナポリに向かう。目的はナポリの別荘の処分を行うためであった。

車中そしてホテルでも意見の相違を見せる2人。

夫は、海外に来たという気のゆるみもあり別の女性に関心を寄せてしまう。その態度を見てますます夫に不信感を募らせていく妻。

やがて妻は詩人の男性の足跡をたどろうと、イタリアの博物館に出かけていくのだった。

映画『イタリア旅行』のあらすじ(ネタバレなし)

アレックス・ジョイスと妻のカトリーヌは、ナポリに車で向かっていました。目的はナポリの別荘の処分を行うためでした。

ナポリに向かう車中で2人は、ささいな事で意見を相違してしまうほど夫婦仲が良好とは言えませんでした。

2人は新婚当初とはいささか異なり、夫婦仲が次第におかしくなり始めていました。

ホテルに到着してからも、部屋で過ごすかバーに向かうか意見が一致しません。結局、カトリーヌの意思を尊重しバーに出向きますが、アレックスが女性と手を握る行為を目撃するやカトリーヌは気分を害してしまいます。

翌日別荘に向かうアレックスとカトリーヌ。そこでも2人は、詩人のチャールズ・レウィントンの評価を巡り言い争いをしてしまいます。

結局アレックスの態度に我慢のできないカトリーヌは、詩に歌われていた博物館を見に行く事にしたのでした。

映画『イタリア旅行』の解説

イタリア旅行は1953年にイタリアで撮影され1954年にイタリアで公開されました。

作品の撮影が、主にロケで行われたため、当時の新人映画監督に大いに影響を及ぼしました。

映画全体がイタリアの名所を巡るため、1950年代のイタリアの様子を映画を通じて知る事ができる貴重な映画といえます。

主演はイングリッド・バーグマンで、1940年に出演したカサブランカで一躍有名になった女性です。

夫役のジョージ・サンダースは、英国人でヒッチコック監督のレベッカや海外特派員などの出演した俳優です。

この映画の監督はロベルト・ロッセリーニ。即ちイングリッド・バーグマンの夫です。

この時期は夫婦間の関係性が悪化してきており、家庭内不和の状態でした。ですから離婚の危機などをテーマにしたイタリア旅行は、2人の私生活を題材にした映画と言われています。

映画『イタリア旅行』のみどころ

キャサリンとアレックスの英国人がイタリアに旅行する映画であり、イタリアのナポリやカプリさらにはカタコンベなど多くの名所を、映像で楽しむ事ができるところが見どころです。

また冒頭の車中のシーンで男女が交わすナポリへの交通手段を巡る意見の相違や、ホテルでのささいな事で対立してしまうシーンは、主演のバーグマンと監督のロベルト・ロッセリーニが、すでに夫婦間は険悪であった事を伺い知る事ができるシーンでもあり見どころといえます。

また故人のチャールズ・レウィントンについてキャサリンは、憧れの想いがある男性であり尊敬の念を今でも抱いている事に夫が、彼はつまらない男だったと批判するところも、私ではすでに二人の関係が修復の難しい状況にあったのでは、と思わせ興味をそそられます。

映画『イタリア旅行』の感想

1950年代のイタリアの風景を楽しみながら見る、夫婦の話だと感じました。

結婚が当初の相思相愛の時期を過ぎ、お互いの事が冷静に判断できるようになると、相手に対する評価は自然と変わってきます。

映画全体を通じて、お互いの雰囲気の気まずさを随所に感じる展開ですが、
今回の旅行がいい意味で夫婦のリフレッシュ期間になったような気がしました。

映画『イタリア旅行』の登場人物・キャスト

キャサリン・ジョイス:イングリッド・バーグマン
アレックス:ジョージ・サンダース
マリー:マリア・モーバン
娼婦:アンナ・プロクレメル
ポール・デュモン:パウル・ミュラー

映画『イタリア旅行』のスタッフ

監督:ロベルト・ロッセリーニ
脚本:ヴィタリアーノ・ブランカーティ,ロベルト・ロッセリーニ
原作:コレット
製作:アドルフォ・フォッサターロ
音楽:レンツォ・ロッセリーニ
撮影:エンツォ・セラフィン
編集:ジョランダ・ベンヴェヌーティ

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