1957年12月24日に公開された映画『マダムと泥棒』。
この記事では、映画『マダムと泥棒』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『マダムと泥棒』の予告編
現金輸送車の現金を狙う、5人の泥棒たち。
そして、ひっそり強盗の作戦会議をするための場所として選んだのがロンドンにある老婦人が運営する下宿屋です。
老婦人は何年か前に夫を亡くした未亡人で、孤独な毎日を送っていました。
そこに一気に下宿人(泥棒)がやってきて、大喜びの老婦人。
泥棒と知らない老婦人はどうなるのか?
映画『マダムと泥棒』のあらすじ(ネタバレなし)
ロンドンにて一軒家の下宿屋を運営する老婦人がいました。
老婦人は何年か前に夫と亡くした未亡人で、ペットたちと孤独な毎日を送っています。
ある日、老婦人の下宿屋にマーカスというひとりの男性がやってきます。マーカスは教授をしており、音楽仲間との演奏練習場として下宿したいとやってきたのです。
下宿人がいれば、この孤独な毎日とおさらばできると考えた老婦人は、マーカスたちを迎え入れます。
翌日になると、マーカスの音楽仲間が現れ、老婦人と5人の下宿人たちとの生活が始まりました。
喜ぶ老婦人ですが、なんとマーカスたちは泥棒集団だったのです。
映画『マダムと泥棒』の解説
1955年にイギリスで公開された映画作品で、日本では1957年に公開されました。
下宿屋を運営する老婦人と、強盗を企む5人の強盗たちの生活をおもしろおかしく描いたコメディストーリーです。
ただし、受け取り方によっては印象が変わるブラックコメディともいえます。
2004年にはリメイク映画が公開されており、トム・ハンクスなど有名俳優が起用されたことでも話題になりました。
アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされましたが、受賞は逃してしまいました。しかし、英国アカデミー賞では4部門にノミネートされ、脚本賞と最優秀女優賞を受賞しています。
映画『マダムと泥棒』のみどころ
泥棒とは知らずに下宿人として迎え入れてしまった5人の男性と、老婦人との笑える攻防戦が見どころの映画作品です。
マーカスたちは泥棒であり、相手は老婦人という構図から、一見マーカスたちが有利に思えますが、これがそうでもありません。
老婦人はお人好しな性格ですが、正義感が強く、警察官も手を焼く曲者でもあります。そのため、マーカスたちと比べると何枚も上手なのです。
自然体で落ち着いた老婦人と、マーカスたち泥棒の慌てっぷりは見ていて楽しくなります。
また、泥棒たちを演じた俳優陣は豪華で、アレック・ギネスやピーター・セラーズなどがいます。
ストーリーのみならず、俳優陣を楽しむこともできる映画作品です。
映画『マダムと泥棒』の感想
老婦人と5人の泥棒という、泥棒たちが有利な構図に思えますが、ふたを開けてみると老婦人が何枚も上手というギャップがストーリーを盛り上げています。
サスペンスではない、コメディーな泥棒たち(と老婦人)を楽しめる映画作品です。
映画『マダムと泥棒』の登場人物・キャスト
老婦人:ケイティ・ジョンソン
マーカス:アレック・ギネス
コートニー:セシル・パーカー
ルイス:ルーバート・ロム
ハリー:ピーター・セラーズ
ワンラウンド:ダニー・グリーン
映画『マダムと泥棒』のスタッフ
監督:アレクサンダー・マッケンドリック
脚本:ウィリアム・ローズ
音楽:トリストラム・キャリー
撮影:オットー・ヘラー