2010年1月23日に公開された映画『メーヌ・オセアン』。
この記事では、映画『メーヌ・オセアン』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『メーヌ・オセアン』の予告編
『メーヌ・オセアン』は、フランスを舞台としたコメディ映画です。
ダンサーと弁護士、船乗りに国鉄の職員、ニューヨークの興行主という、異なる職業の人たちが、ユー島に集まって、大きな騒動を起こしていくというストーリーです。
個性豊かな登場人物がそれぞれ自分勝手に振舞うことで、収拾のつかない展開となっていくのが特徴です。
映画『メーヌ・オセアン』のあらすじ(ネタバレなし)
ブラジル人ダンサーのデジャニラは、ナントの街に向かう特別列車メーヌ・オセアン号に乗車していました。
そして、列車の検札係であるリュシアンとル・ガレックから罰金を取られそうになったところを、弁護士であるミミに助けてもらいます。
漁師であるプチガの弁護のために列車に乗っていたミミは、デジャニラと意気投合し、共にプチガが待つユー島へと向かいます。
そして、そこにリュシアンとル・ガレックも参加し、共にバカンスを過ごすこととなります。
さらに、デジャニラの雇い主である興行主ペドロもユー島に現れ、それぞれの自由な行動によって騒動が起こっていくというストーリーです。
映画『メーヌ・オセアン』の解説
『メーヌ・オセアン』は、フランス人監督ジャック・ロジェが手掛ける映画の第4作目に当たります
。ジャック・ロジェの作品は数が少ないことで知られ、『メーヌ・オセアン』は前作から10年の歳月を空けて作られました。
そして、ロジエの作品の中でも最もコミカルな1本と評価されることが多く、笑えるシーンが数多く出てきます。
また、当時60歳のジャック・ロジェは『メーヌ・オセアン』で、本来は新人監督に贈られるはずのジャン・ヴィゴ賞を受賞しています。
そのことが、他の若手監督を押しのけてジャン・ヴィゴ賞を獲得したジャック・ロジェの凄さと共に、フランスに有望な若手監督が少なくなってしまったことを示す結果となりました。
映画『メーヌ・オセアン』のみどころ
『メーヌ・オセアン』の一番の見どころは、展開の支離滅裂さです。
人種や職業、使用する言葉など、それぞれ異なる特徴を持った登場人物が、本来は優雅なひと時であるはずのバカンスを壊していきます。
もちろん、あえて支離滅裂な展開になるように作られていて、最終的にはストーリーがまとまっていきます。
一歩間違えれば破綻してしまいそうな展開が、きれいにまとまっていく流れは、視聴したらきっと感心できるはずです。
また、単なるコメディ展開だけではなく、ロマンチックなシーンや哀愁漂う場面も登場するという、要素の多さも魅力のひとつです。
映画『メーヌ・オセアン』の感想
『メーヌ・オセアン』では、先の読めない展開を楽しむことができました。
ストーリーの展開はもちろんのこと、登場人物の立ち位置も色々と変化します。そのため、先がある程度読める展開に飽きてしまった人こそ、『メーヌ・オセアン』を視聴してみると良いと思いました。
映画『メーヌ・オセアン』の登場人物・キャスト
ル・ガレック役、ベルナール・メネズ
リュシアン・ポントワゾ役、ルイス・レゴ
プチガ・マルセル役、イヴ・アフォンソ
ミミ役、リディア・フェルド
デジャニラ役、ロザ=マリア・ゴメス
ペドロ・マコーラ役、ペドロ・アルメンダリス・Jr
映画『メーヌ・オセアン』のスタッフ
監督・脚本、ジャック・ロジェ
制作、パウロ・ブランコ
撮影、アカシオ・デ・アルメイダ
音楽、シコ・ブアルキ、フランシス・ハイミ、ユベール・ドジェクス、アンヌ・フレデリック