映画『バンドワゴン』あらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想

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1953年12月15日に公開された映画『バンドワゴン』。

この記事では、映画『バンドワゴン』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。

映画『バンドワゴン』の予告編

落ち目のダンス俳優が人気を取り戻すために新作のコメディを引っ提げて、ブロードウェイへの返り咲きを目指して奮闘する姿を描いたミュージカル映画です。

「巴里のアメリカ人」で大成功を収めたビンセント・ミネリ監督が、フレッド・アステアを主演に迎えて制作した名作。

そして、劇中で主題歌のように歌われる「ザッツ・エンタテインメント」はハリウッド・ミュージカルの黄金期の象徴ともいうべき名曲です。

映画『バンドワゴン』のあらすじ(ネタバレなし)

俳優のトミー(フレッド・アステア)はかつてダンス映画のスターとして名声を博していましたが、最近ではその人気に翳りが見えてきました。

そんな彼の元へ、友人のマートン夫妻がやって来て新作舞台への出演を持ちかけます。

あまり気が進まないながらも、出演を決めたトニーはスタッフ、そして共演のダンサーたちと共に舞台を成功させるべく奮闘します。

主演女優にはバレエダンサーのガブリエル・ジェラード(シド・チャリシー)が抜擢されます。トニーは彼女の踊りの才能を認めますが、自分より背が高いという点が気に入らないようでした。

些細なことで口論し、反目しあうトニーとガブリエルでしたが、お互いに胸の内を曝け出して話し合った末にようやく打ち解けあうことができました。

意気投合した二人は夜のセントラルパークで踊り始め、一緒にやっていけることを確信しあうのです。

映画『バンドワゴン』の解説

我が国ではトニー谷さんの「おこんばんわ」「さいざんす」などのフレーズが流行っていた1953年(昭和28年)。「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」などハリウッドのミュージカル映画黄金期に制作された名作です。

名優フレッド・アステアの超絶技巧の踊りと演技は最高。「ザッツ・エンタテインメント」はこの映画を知らない人でも知っているほどの名曲となりました。

なお、この作品は第26回アカデミー賞脚本賞・作曲賞にノミネートされ、後には「ザッツ・エンタテインメント」「ザッツエンタテインメント2」というタイトルのミュージカル映画も制作され、こちらもヒットしました。

映画『バンドワゴン』のみどころ

MGMの他のミュージカルにも共通して言えることですが、「ザッツ・エンタテインメント」をはじめとして劇中に流れる名曲の数々は聴いているだけで幸せな気分に浸れること請け合い。

そしてフレッド・アステアの神がかり的なダンスはもちろん、他のキャストの一糸乱れぬダンスの冴えが素晴らしいです。

後年のミュージカル映画、たとえば「ラ・ラ・ランド」などに与えた影響は計り知れないものでしょう。また多くの作品においても、この「バンドワゴン」そしてフレッド・アステアへのオマージュといったものを感じ取ることができます。

また、ストーリーの組み立てがしっかりしているので、泣いたり、笑ったり、思い切り楽しめる作品に仕上がっています。

映画『バンドワゴン』の感想

華やかなハリウッドのショー・ビジネス界の舞台裏がよくわかる映画です。劇中劇という発想も面白く、当時50歳を過ぎていたであろうフレッド・アステアの衰えを知らないダンスのキレの良さは脱帽ものです。

コメディー・タッチの作品ですが、ミステリー仕立てのラストには思わず見入ってしまいます。うまくバランスが取れていると思います。

映画『バンドワゴン』の登場人物・キャスト

  • トニー・ハンター:フレッド・アステア
  • ガブリエル・ジェラード:シド・チャリシー
  • レスター・マートン:オスカー・レヴァント
  • リリー・マートン:ナネット・ファブレー
  • ジェフリー・コルドバ:ジャック・ブキャナン
  • ポール・バード:ジェームズ・ミッチェル
  • エヴァ・ガードナー:エヴァ・ガードナー(本人)

映画『バンドワゴン』のスタッフ

  • 監督:ヴィンセント・ミネリ
  • 脚本:ベティ・コムデン アドルフ・グリーン
  • 制作:アーサー・フリード
  • 音楽:アドルフ・ドイチュ
  • 撮影:ハリー・ジャクソン
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