2022年7月9日に公開予定の映画『ワンダ』。
この記事では、映画『ワンダ』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ワンダ』の予告編
主人公のワンダはある日突然、夫と離婚することになります。子どもも、仕事も、すべてを牛耳られてしまい、途方にくれます。
そんなワンダは、とあるバーで出会った男性と共に、強盗を働きながら逃避行にでます。
アメリカ社会の片隅に取り残されてしまった崖っぷち女性の姿を描いています。
むき出しのアメリカの風景をスクリーンに映し出しています。
映画『ワンダ』のあらすじ(ネタバレなし)
ペンシルベニア州での、一人の女性が主人公です。炭鉱町に住むワンダは、自分の居場所を見つけられずにいます。
夫との離婚審問に遅れて出廷し、タバコを吸い、ヘアカラーを付けたまま現れます。
夫の希望通りに離婚を認め、街をさまよう彼女は、バーでおごってくれたお客と夜を過ごします。ですが、その男性には逃げられてしまいます。
また、ふらふらと夜の街をさまよっている時に、バーで一人の男性と知り合います。その男性は、実は強盗犯だったのです。
出会った男性が強盗犯だと気づいたのですが、一緒に居るほうが楽だと感じたワンダは、男性に言われるがままに犯罪計画を手伝うことになります。
映画『ワンダ』の解説
この作品は、1970年にアメリカで公開されたクライム映画です。アメリカでは1971年2月28日に公開されていて、上映時間は103分となっています。
1970年第31回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀外国映画賞を受賞しています。
1971年の第24回カンヌ国際映画祭でアメリカ映画として唯一上映された作品です。
2017年に、文化的・歴史的に重要と評価され、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存されることになりました。
監督・主演を務めたバーバラ・ローデンの当時の夫が製作を協力しています。
上映当時は、アメリカでは軽視されていましたが、のちに「失われた傑作」と称賛されています。
映画『ワンダ』のみどころ
監督・脚本・主演を務めているバーバラ・ローデンさんが、アメリカ社会の中で生きる家族や仕事のすべてを失った女性を主題にしたロードムービーになります。
主人公のワンダの飾らない人柄というのが初めから出ていて、その彼女がいろいろな事件に巻き込まれていく様子は、憎めない主人公の様子や、どうしようもない感が出ていて、気を張らずに見られるというのが、この作品の良いところです。
何も考えていないように見える女性と、その女性がいろいろな男性に良いように使われてしまったり、なんだか見ていて「この女性はどうなるのだろう」と最後まで結末が気になる作品です。
映画『ワンダ』の感想
飾らない主人公のワンダの様子を見ていると、私も、もっと自由に生きていいのかなと思ってきます。
自分の意思がなく周りに流されっぱなしに見える主人公ですが、そのようにどんな場所でも適応できる力というのもすごいと感じました。
映画『ワンダ』の登場人物・キャスト
- ワンダ:バーバラ・ローデン
- ノーマン:マイケル・ヒギンズ
- ドロシー・シュペネス
- ピーター・シュペネス
- ジェローム・ティアー
映画『ワンダ』のスタッフ
- 監督:バーバラ・ローデン
- 脚本:バーバラ・ローデン
- 製作:ハリー・シャスター
- 出演者:バーバラ・ローデン
- 撮影:ニコラス・T・プロフェレス
- 編集:ニコラス・T・プロフェレス