1999年12月25日に公開された映画『奇人たちの晩餐会』。
この記事では、映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『奇人たちの晩餐会』の予告編
《奇人たちの晩餐会 ・予告編》
馬鹿な人をバカにすることによって楽しむという晩餐会が舞台になっています。
日本でも舞台化されていて、リメイク作品も派生しています。
自分が招待したメンバーに翻弄される社長の姿が滑稽で、テンポが速く笑いながら鑑賞することが可能です。
おバカなキャラクターの無邪気で、悪意がないところにどんどん惹かれていくでしょう。
映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ(ネタバレなし)
いろいろなメンバーが集まっていて、おバカの王様を決めるという悪趣味なパーティが舞台になっています。
密室で展開されるフレンチコメディで、いろいろな種類のおバカが登場することになります。中には規格外の人がいて、いろいろなことをやらかすようになり、最終的に怒りを通り越してしまい、あきれてしまうという展開が多いです。
日本の笑いやユーモアに通じるものがあったり、笑いが随所に色濃く詰め込まれています。フランスものというとどこか品があったり、官能的な作品をイメージしますが、このコメディは良い意味でどこかふっ切れていることを感じことができます。
映画『奇人たちの晩餐会』の解説
社長は友人を呼んでパーティを開催していて、友人はユニークなゲストを連れてきては笑い者にするというものです。
ある日社長はぎっくり腰になってしまい、ピニョンという男性が現れるようになりました。
彼は社長の妻に電話する代わりに、間違って愛人に電話してしまったり、いろいろとおバカなことをするようになります。
社長は彼が余計なことをするので嫌がっていましたが、自宅に留まることになりました。
彼の行動によって社長は翻弄されるようになり、人を笑い者にしていた人がどうのような結末を迎えるのか、最後まで目が離せません。
映画『奇人たちの晩餐会』のみどころ
笑い者にしようと思って集めていたメンバーですが、最終的には自分自身の愚かさに気づくようになるので、見終わった後はどこかすっきりするような作品です。
電話を使ってどんどん状況が悪くなっていくシーンはおもしろく、中には感動的なセリフを見つけることができます。
一見すると悪趣味な映画に思われますが、笑えるシーンが多く、特にブラックな笑いが好きな人におすすめです。
ピニョンがだんだんかわいく見えてくるようになり、人として温かみを感じることができます。
社長はいろいろな災難を経験することになり、最後に誰が大馬鹿者だったのか気づくことができるでしょう。
映画『奇人たちの晩餐会』の感想
強烈なキャラクターが登場する作品で、舞台を見ているような感じがします。
セリフ回しも素敵で、ときどきうるっとすることもある映画です。他人を上から見ている人はどこか寂しいのかもしれないと思ってしまいます。
映画『奇人たちの晩餐会』の登場人物・キャスト
フランソワ・ピニョン:ジャック・ヴィルレ
ピエール・ブロシャン:ティエリー・レルミット
ジュスト・ルブラン:フランシス・ユステール
ルシアン・シュヴァル:ダニエル・プレヴォスト
映画『奇人たちの晩餐会』のスタッフ
監督:フランシス・ヴェベール
脚本:フランシス・ヴェベール
製作総指揮:アラン・ポワレ(フランス語版)
音楽:ウラディミール・コスマ(フランス語版)
撮影:ルチアーノ・トヴォリ