1969年10月4日に公開された映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』。
この記事では、映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』の予告編
新しい文明の波が押し寄せてきている西部開拓時代。西部に嫁いできた女性ジルは、何者かに家族を全員亡き者にされます。
そして、広大な荒野の相続人となりました。その土地をめぐり、様々な人との争いに巻き込まれていきます。
主人公のジルは、家族を奪われた復讐をするため一人で生きていくことを決意します。
悪人、強盗団のボス、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらが争いを繰り広げていきます。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』のあらすじ(ネタバレなし)
物語は、西部のアリゾナ州にあるとある駅から始まります。
荒野の真ん中に建つ一軒家で、開拓者の男性が新しい妻を迎える準備をしています。
そこに突然凄腕ガンマンが現れ、そこに住む一家は全員亡き者にされてしまいます。
その一家が亡き者にされたのは、その土地を奪い取ろうとした鉄道王の差し金でした。
新しい家族と暮らすはずだった女性のジルは、夫の命を奪った者たちへの復讐のため、一人、西部で生きていくことを決意します。
事件の真相を探るため、仲間と共に協力し合います。
土地をめぐる争いでは、男たちは目的半ばで力尽き、消え去っていきます。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』の解説
この作品は、1968年12月21日にイタリアで公開された映画です。日本での公開は、1969年10月4日です。
上映時間は、165分で、日本劇場公開では141分となっています。
西部開拓時代を舞台に、当時の人間模様を映し出しています。
これ以前の映画では女性をあまり登場させなかった監督が、初めて本格的に女性に焦点を当てた映画です。
この作品に出てくる、未亡人のジルは、か弱い女性ではなくて、はっきりと独立した意思を持つ物語の中心人物として描かれています。
撮影を終えてから楽曲を追加するという通常の手法と異なり、この作品では、撮影前に作曲した楽曲のイメージ通りに撮影をするという製作方法が用いられています。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』のみどころ
音楽にも力を入れて作られている作品なので、音楽と映像とがとてもよく結びついていて、作品の緊張感や迫力というのをさらに強いものにしています。
また、音楽がなく、効果音以外音がないシーンというのも、見ている側が作品に集中して、一緒になって緊張感を味わうことができます。
ガンマン同士の対決など、銃で相手を倒すというシーンは、とても臨場感があります。
俳優陣の演技も素晴らしくて、表情や動きなど、見ていて圧倒されます。
俳優陣のドアップの映像や、汽車のシーンや、顔の周りをハエが飛ぶシーンなど、リアルに表現されているところが見どころです。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』の感想
とても長い作品ですが、それだけいろいろな場面が詰まっていて、演出もたくさんされているため、充実した内容の映画です。
マカロニウエスタンという、今ではなかなか見ることのできないもので、ガンマンたちの打ち合いなど、とても新鮮な気持ちで作品を見ることができます。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』の登場人物・キャスト
ジル・マクベイン:クラウディア・カルディナーレ
フランク:ヘンリー・フォンダ
シャイアン:ジェイソン・ロバーズ
ハーモニカ:チャールズ・ブロンソン
モートン:ガブリエル・フェルゼッティ
サム:パオロ・ストッパ
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』のスタッフ
監督:セルジオ・レオーネ
脚本:セルジオ・レオーネ
セルジオ・ドナティ
ミッキー・ノックス(英語版台詞)
原案:ダリオ・アルジェント
ベルナルド・ベルトルッチ
セルジオ・レオーネ
製作:フルビオ・モルセッラ