1975年12月20日に公開された映画『ハリーとトント』。
この記事では、映画『ハリーとトント』のあらすじ(ネタばれナシ)・みどころ・解説・感想をご紹介します。
映画『ハリーとトント』の予告編
マンハッタンのアパートに住む72歳のハリーが主人公です。
妻に先立たれ、三人の子どもたちも独立していて、愛猫のトントとアパートに住んでいましたが、区画整理のために立ち退かざるを得なくなりました。
新しく住む場所を探すため、トントと移動をするために、中古車を買い、旅に出かけて様々な人と出会うことになります。
映画『ハリーとトント』のあらすじ(ネタバレなし)
72歳の主人公(ハリー)は愛猫(トント)を、アパートで暮らしていました。
その、マンハッタンのアパートが区画整理のため立ち退かないといけなくなり、長男の家に行きますが、居心地が悪く旅に出ることにします。
愛猫のトントと旅をするためには、飛行機もバスも乗ることができず、中古車を購入して旅をすることにしました。
車での旅では様々な人に出会い、懐かしい人物との出会いも果たします。
ハリーは、ロサンゼルスまでたどり着きますが、トントが病気になっていることに気が付き…
映画『ハリーとトント』の解説
この作品は、1974年8月12日にアメリカで公開された映画です。
日本での公開は、1975年12月20日です。上映時間は、115分です。
老人と猫の旅を通じ、老人の孤独を描いています。
第47回アカデミー賞でアート・カーニーが主演男優賞を受賞し、脚本賞の候補となっています。
1970年代のアメリカ映画を代表するポール・マザースキー監督の傑作となっています。
2015年4月22日に発売されたブルーレイには、正味71分の90分枠版が収録されていますが、90分枠版では、ジェシーに関するシーンがすべてカットされています。
映画『ハリーとトント』のみどころ
72歳という年齢のお年寄りが、住むところを失うことになり、新しく安心して過ごせるところを探すというのが、本当に大変だろうなと思いました。
また、大切な猫との旅を考え、公共の交通機関ではなく車を選び、そこでいろいろな人と出会うことになり、様々な生き方があるということを考えさせられます。
年齢を重ねて、自由であることと孤独であることや、自分らしく生きることなど、簡単なようで難しい現実にぶち当たっている主人公の姿を旅の中で感じることができます。
主人公と猫との関係や、多くの人との出会いの場面というのが見どころになっています。
映画『ハリーとトント』の感想
見ていると、胸が締め付けられるような思いになったり、少し寂しい思いになったり、自分が年を取ったらどんな生活をするのだろうかと想像したりしました。
音楽もとても素敵で、映画の場面を盛り上げてくれていると感じました。
映画『ハリーとトント』の登場人物・キャスト
ハリー・クームズ : アート・カーニー
シャーリー・マラード : エレン・バースティン
エディ・クームズ : ラリー・ハグマン
ジェシー・ストーン : ジェラルディン・フィッツジェラルド
ジンジャー : メラニー・メイロン
映画『ハリーとトント』のスタッフ
監督:ポール・マザースキー
脚本:ジョシュ・グリーンフェルド、ポール・マザースキー
製作:ポール・マザースキー
音楽:ビル・コンティ
撮影:マイケル・バトラー
編集:リチャード・ハルシー